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建築コラム- CoMoDo建築工房の流儀 -


食う寝るところに住むところ


DSC09616.jpg住宅にとって「食う寝るところに住むところ」とは当たり前のはなし。単に必要な部屋数を並べ立てただけに過ぎず、なかなか「住む」に焦点を当てられた住宅は少ないように感じます。そもそも、「住む」と言う行為にはいろいろな意味があるわけです。テレビを見たり、ごろ寝をしてみたり、料理をしたり、勉強したり、BBQを催すなどなど、生活は様々な行為の連続です。人間が住まいで起こす行動ひとつひとつが「住む」という動詞になり得ます。それら一連の行動に対し、「流れ」を作ってあげる事が大切です。それは設計するに当たり、何度もシミュレーションを繰り返し、研ぎ澄ましていくのです。

住宅は芸術品ではない。住まう人がいるから作るのだ!


DSC_2175.JPG建築家というのは芸術家ではありません。あくまで住宅とは住まい手ありきの存在であり、建築家の芸術、すなわち「自己表現の場」ではないのです。確かに建築家にとって100あるうちの1の仕事かも知れませんが、依頼される住まい手にとっては1でしかない唯一無二の存在になるわけです。
私的には住宅に奇をてらうようなデザインは必要なく、住まい手が「ここに住みたい!」と思っていただけるような住宅を描き続けたいと思っています。確かに建築家には指向性があるのが当然であり、それを住まい手さんが選ぶ訳です。是非、世界にたったひとつの住まい、ご自身の感性に合った建築家を捜し当てていただきたいと思います。

住まいは「買う」物ではなく、住まいは「建てる」行為である


P1240094.jpgよくチラシや雑誌で「家を買うなら今がチャンス!」と謳われていますが、住宅とは小さい買い物ではないですし、容易に買い換えが利く物ではありません。「家を建てる」と言う行為は、生涯にたった一度きり。住まいづくりという「もの作り」をもっと楽しんでいただきたいと思っております。
住まいづくりはご相談から始まっています。ご自身の理想を整理し、建築家の理念に共感し、思いの丈をぶつける。それを建築家は住まい手さんの立場になって空間を描き、現場が動き始めます。現場は出来上がるまでの空き時間ではありません。自分たちの家が出来上がる製作工程を逐一確認し、時には作業に参加するのもいいでしょう。足繁く通うにつれ現場の職人さんとのコミュニケーションが取れ、人間関係が構築します。職人さんにとっても住まい手の顔が見える建築は心意気が変わるといいます。
私の住宅建築には作り手の顔が見えるような「○○大工さんはここで苦労していたな」など、そういった思い出も「住まいづくりの一環」に取り入れていただけるように心掛けています。住宅は長い年月により何かしらのメンテナンスは必要になるわけですが、その時訪れるのは当時と変わらぬ職人さんがメンテナンスを行うということで、住まい手さんにとって何よりの安心となりますし、私達にとって「家守り」としての役目が果たせます。この「家守り」こそが、私と職人さんによるもの作りの「誇りと責任」なのです。

家一棟が景色を作る


P1240082.jpg近隣の人達にとってその住宅が建つということは、地域の景色が変わると言うことです。自己主張しすぎず、環境と馴染むことを忘れてはならず、少しでもその地域に良い環境を与えたいと思いながら設計しています。そのひとつひとつの積み重ねが「町並み」を形成しているのですから。