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建築コラム - 住空間設計作法 -


外を内に取り入れる設計


DSC01037.JPGまずその必要性は何なのか、と言うことです。内部(家の中)だけで完結してしまうと、広さはそれだけでしかありません。閉塞感が生まれ、どこか窮屈な印象になってしまうかも知れません。住まい手の気持ちはどことなく内気になり、子供にも影響を与えかねません。もっと積極的に外部空間を取り込でんだ住まいにしましょう!まずは窓の配置からです。「開口部は開けられるから開口するのではなくきちんと計画する」ことが大切なのです。
採光・採風はもちろんのこと、風の通る道、ご近所への配慮、借景、庭や植栽との兼ね合い、自然の風景などを考慮した上で初めて窓が開けられます。窓の大きさも大切で、無駄に開け放つようなことはしません。ONとOFFの領域を弁えることが重要で、時には「絞る開口」によって気持ちが良いのです。デッキは室内床の繋がりからリビングの延長となり、更に広く感じることが出来ます。「外のリビング」として活用することで生活も豊かになることでしょう。視線も気持ちも外へ開け放てば、きっと気分も明るくなり、気持ちが良くなって笑顔が増えるはずです。

お庭の設計の真意


P5010045_.jpg「お庭」を必須項目にしているのは、森林浴に行ったときのあのなんともいえない気持ち良さを、普段の生活に溶け込ませるためです。CoMoDo建築工房では、間取りの設計段階から植栽の設計を始めています。いかに生活に緑を溶け込ませるか、癒しの要素として活かせるのか、植栽によっていかに住宅を見栄えさせるかなどバランスを考慮しています。植栽には日々の生活に変化の潤いを与えてくれることに期待しています。それでは植物を植える効果を挙げてみましょう。
夏に木陰を歩くと風が抜けてゆく。これが日本特有の「涼しさ」であると思います。エアコンの涼しさとはまったく違い、気温が低いから涼しく感じるのとは意味が違うし、価値も違います。人間が夏に汗をたくさんかくのは、汗が蒸発する際に気化熱を奪うことで放熱されて、その調整で体温を下げようとしています。植物も暑さで枯れないよう、一生懸命汗をかいています。つまり葉から水蒸気を出して温度を下げているのです。木陰にはいるとひんやり感じられるのはこの蒸散作用のおかげ。そこに時折ふわっと柔らかい風が吹けば私達は汗が蒸発してはじめて「涼しさ」を感じさせてくれるのです。
木陰のようなひんやりとした環境と、時折吹き抜ける風を住まいの味方に取り込むことが出来たならば、それが「しのぐ技術」となりうるのだと思います。

家族の「居場所」は茶の間に限る!?


DSC_5426.JPG茶の間の設計で一番大切にしていることは「家族の居場所」であると位置づけることです。住まいは家族共有の空間であるべきと考え、個人のプライベートは追い求めすぎず、家族と共に過ごす時間を大切にしていただきたいのです。そのために間取りや間仕切り方(建具等)、吹き抜け(上下階のつながり)の活用などで、住まい全体がひとつの空間にして空気を共有し、家族の気配がいつも感じられるような工夫を大切にしています。個室は快適にせず、茶の間が一番気持ちよければ自然と家族が集まるというものではないでしょうか。顔を合わせれば自ずと会話も増えますよね。家庭円満の秘訣とも言えます!
その工夫は間取りであることはもちろん、空間の構成や繋げ方、奥行き、高さ関係、開口の仕方、庭の見せ方などなど…これこそが住宅作家なりの設計の見せ所になってくるわけですね。 

水廻り設計の重要性


BON_0047.JPG昔の住宅では、北側の隅に追いやられていたかわいそうな「水廻り」たち。役目としては非常に重要なのに…。掃除のしやすさへの配慮はもちろんですが、なにかと煩雑する小物達の収納場所の確保、光が差し込む気持ちよさ、通気、見た目のバランス、間取りの位置関係(家事動線等)などなど。当たり前のことでも、それが成されている設計はなかなか無いもの。見た目にはホテルのような真っ白で憧れてしまうようなデザインでも、使い勝手はいまいちで掃除が大変…主婦の負担を軽くする、使っていて気持ちの良い空間にすることが水廻りの設計には大切です。

収納のキャパシティーと位置を考察する


EH025_L.jpg「収納を出来る限り多くしてください!」これはヒアリングの時、ほぼ100%でこのフレーズが出てきます。判らなくもありませんが、その前に家を建てる原点を振り返ってみてください。「新しい生活スタイルを送りたい」、これが大前提ではありませんか?“モノ”を収納するために住まいを建てるわけではありませんよね。収納は一ヵ所に大きく取らず、「必要なところに必要なだけ」を心掛けて設計しています。雑多な物を押し込める納戸も当然必要ですが、それぞれの空間に必要な収納場所を家具で対応することが大切だと思います。その分、スペースも広くできますし、なにより片付け上手になり部屋がスッキリして、さらに使い勝手は確実に向上するはずです。収納のスペースに床面積が取られなくなりますので、無駄に大きな家にならず、必然的にコストにも響いてきます。
そして一番大切なことは「無駄な物を処分」すること!ヒアリングを開始すると、みなさん結構「無駄」に囲まれていることに気付いていただけます。一度整理してしまえば、無駄な物を買い込まず、何か買うときも吟味するようになるようです。それが結果的には環境にも良いわけですよね!
「無駄な物は処分する。買うときは本当に必要なのかよく考える」。
物自体は心を豊かにしてくれません。工夫を心掛けることで暮らしを豊かにしてくれることでしょう。