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2-1. 現況確認

さて、「全面リフォーム」という方向性が決まったところで、まずは現況の不満箇所と実測開始です。
おもな不満点は

□カビ臭い
□水廻りの更新
□プライバシーの確保(現況では玄関の目の前が茶の間)
□個室の確保
□生活動線の分離(親世帯&子世帯)
□バリアフリー
□収納の確保

これらの挙げられた不満点を前提に、対策を検討しながら実測をしていきます。同時に躯体の痛みも確認していきました。これに関しては本当にクリーンな状態で、この段階では特に問題点はありませんでした。

2-2. ラフプラン開始

実測をさせていただいてる際は、風の流れや光の射し方を感じながら過ごします。この家の持つポテンシャルを測る上でも、この実測は他人に任せるわけにはいきません。
それと同時にある程度のプラン(エスキス)を考案し、イメージの具現化に役立てていきます。ただし、このイメージをいきなりプレゼン時に提案しても、双方の夫婦に受け入れていただくのは難しいかも知れず、さりげなく帰り際に伺っておくのが近道(笑)いくつかのパターンを想定して、それを既存の空間に当てはめていくのですが、たいがいはファーストインプレッションで感じ取ったプランで落ち着くことが多いですね。もちろん、事前に今後の住まいへの思いを書き綴ったアンケートを元に図面を起こしていきます。

2-3. 第一案プレゼン

プランを練っては、週末足を運んで確認するという作業を何度か行い、満を持してのプレゼンです。既存は田の字型の普遍的な農家の住宅。先代と大工さんが一生懸命作った温もりが息づく、そんな日本の住まいでしたが、やはり時代の流れはあるもので、現代の生活感に適合させるのは既存では難しい。だからといってまるごと新しくしてしまうのも先代への「敬意」として申し訳が立たない。それらをうまく「融合」させることは出来ないのか、既存を出来る限り残しつつも、CoMoDo建築工房のスパイスを加えたリフォームらしい「味のある住まい」への変貌を探りました。
結果的にマスタープランとして気に入っていただけ、新たな生活への希望も伺うことができました。
ご両親にとっての思い入れを極力汲み取り、若夫婦の希望を実現できるプランだったのではないでしょうか。結局お父様としては、僕自身の「既存を生かす」コンセプトに惹かれたと言います。リフォームに対する概念の捻れのようなものも感じる事が出来ました。
リフォームという行為は、あくまで設備の更新や内装の更新と言うことではなく、あくまで「生活の改善」であることを知っていただきたく思います。また、キレイにすることだけではなく、リフォームにしかできない、「既存の魅力」を生かして挙げることも大切なのではないかと思います。結果的にそれが「先代への敬意」に繋がり、ご両親の「納得」にも繋がったのではないと思っています。この後、間取りに対する要望の整理や、什器や内装の決定、見積もり調整の打ち合わせを幾度も重ね、無事「ご契約」の運びとなりました。