お問合せ・資料請求

日々のことblog

2022.09.01

木製建具2|日誌#22

設計段階で最も苦労をした、今作、最難関とも言えるリビングまわりの枠入れが始まりました。飯田をはじめ、大工さんや建具屋さん、材木屋さん、板金屋さん、サッシ屋さんに知恵をいただき、この部分だけで15枚もの図面を描きました。検討に検討を重ねましたが、実際に現場で検証するとそうもいかないことが出てきたりします。最終打ち合わせを現場で行い、材料の取り方や納まりを微調整し、ようやく施工まで漕ぎ着けることができました。


一発勝負な枠の加工
絡みが多く特に複雑なところは、何度確認をしていても心配になる…と大工さん
そんな言葉を漏らしながらも、しっかりミスなく納めてくれる頼もしい大工さんです


掃き出し窓と腰窓が絡むところ
無駄な線を一本でも減らすこと
シンプルに納めることこそが意外と難儀だったりします


内部と外部の絡みが多いコーナー窓
巾が大きい、長さが長い、内外部との取り合い等々、効率的かつ無駄の少ない方法を検討します


上枠の上端に間接照明用の溝をつくり、照明が直接見えないよう配慮
柔らかな光が、壁、天井をほのかに照らします


軒を深くしているため、雨掛かりによる腐食は心配ございません


出窓風なつくりで空間の奥行きを演出
ガラスを入れるのが勿体ないくらい


長らくブルーシートで覆われていた窓がようやく開放されました
待ち遠しかった景色が望めて少し安堵


既製品で納めれば、手間も少なく簡単に済むのかもしれませんが、手仕事でしか表現できないこの空間は、より温かみのある空間へと昇華するものと思います。だからこそCOMODO建築工房の設計では、LDKに造作の木製建具を必ず最低一箇所は設けています。
また、設計の段階で、職人さんたちのアドバイスを頂けるのは工務店ならではの特権です。設計側だけでは、現場の都合や製材の都合が意外と見えきれていないことがございます。この立場を利用し、知らないことは知ったかせずに職人さんに正直に教えてもらう。COMODO建築工房を立ち上げた代表の飯田から教わったこのスタンスを大事にし、これからも日々精進してまいります。

ヒロ 拝

───────────────────⁠────

Instagramでは最新の進捗状況を掲載しております
よろしければこちらもご覧ください
Instagram

───────────────────⁠────