2021.12.04
白井晟一という建築家
渋谷区立松濤美術館にて、現在公開中の企画展「開館40周年記念 白井晟一入門」を拝観してまいりました。
氏は哲学の建築家と呼ばれるほどなのですが、果たしてその程度はいかほどか？ということで楽しみにしておりました。建築人生において知っておいた方がよい建築家のひとりと言えるかもしれません（＊個人解）
ちなみに今回はデザインを学ぶのではなく、どちらかというと思想からの学びを意識しておりました。
こちらも白井晟一設計
段鼻が次へ誘うように広がっているのである！
さてその感想は、案外と？人間味あふれると申しましょうか、哲学的な印象は個人的に受けず、むしろ人の行為の尊重から成り立つ建築であると解釈させていただきました。とても有機的で、素材や行為に対する敬意から表現されてくる印象です。しかもそこから放たれる引きの強さ、運の強さも味方しています。人生のターニングポイントがいつ訪れてもおかしくないなと。だからこそ然るべきタイミングに然るべき行動がなせるよう、息吐く暇なく、日々の精進が賜物へと昇華されるのです。
まずは意識し続けること。これがことを成す第一歩であると、改めて感じさせていただいた企画展でございました。
飯田 拝
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