2019.01.16
2年目の斜45°の家
過日、カメラマンの「西川公朗」さんに撮影を依頼させて頂きました。
建築家同様カメラマンにも様々な特色があり、個人的に僕の建築をうまく表現してくださるひとりだと思っております。
上手い下手での判断基準ではなく、むしろプロなのだからその点は論点外として、光の取り込み加減であったり、構図であったり、奥行き感であったり。
僕の建築自体が陰影を表現するべく窓の配置を検討しておりますから、建築写真にあるあるなのですが、明るくシャープでエッジの効いた写真は僕の狙った建築ではないのです。
アンダー目なのだけれど、だからといって仄暗いワケではなく、陰影と奥行きが良い塩梅なのが西川さんの写真だと勝手に評価しております。
建築雑誌を見ていて、お気に入りの写真はほぼほぼ西川さんの撮影。
「いつか西川さんに撮ってもらいたい」そんな思いを募らせていたわけですから、思いは届くものです(笑)
複数枚から6枚を厳選して発表いたしますが、どれも扇垂木の存在感を嫌味なく引き出してくれています。
この構図は僕の写真にはないセンス。
柱が邪魔だと思ってしまうけれど(笑)そこはあえての。
番傘の下に居る様な空間。
2年も経つというのに、非常に綺麗な状態で保たれたキッチン。
こうして建築を愛でてくれている生活の様を拝見できるのは建築家冥利。
当時の現場を思い出しますが、頑張ったなぁ~職人さんが!!
本当に仲良し家族。
母と子の仲睦まじい一瞬を捉えています。
こうした一瞬を引き出すのも、カメラマンの腕と言えます。
シャッターを切るだけではなく、その狙った表現をどう導き出すか。
機材や小手先のテクニックでは決して表現できないのでしょう。
そしてまた、建築同様、写真からカメラマンのお人柄が浮かび上がってくるのですから、表現者として色々と問われることでしょう。
僕もこんな写真をいつか撮りたい…なんてことしてるよりも、餅は餅屋で建築に精進した方が良さそうです(笑)
ステキな写真を撮ってもらえるよう、ステキな建築を頑張ります!!]]>