2019.02.01
台湾旅行記
Instagramで展開しておりましたが、過日、台湾へと友人と旅をして参りました。
僕の目的は専ら台湾建築(主に生活の場)ですが、個人的に面白い収穫がございました。
それは「国によってデザインの受け止め方の相違」です。
頭では理解していたことではあるものの、肌で体感した次第です。
町歩きに疲れ、途中立ち寄ったスターバックスでの出来事。
皆さんがイメージされるスタバカラーは多くの方が「綠・茶」だと思うのですが…台湾では見慣れないカラーにびっくり!!
なんと店内のメニュー表記にはピンクが用いられているのです。
レイアウトももちろん違う。
更にはモスバーガーの日本の看板は綠ですよね?
台湾は赤なのです。
台湾に限ったことではないのでしょうけれど、
アジアを中心に展開するモスバーガーでさえ、更には世界に展開するスターバックスでさえ、その国の指向に寄せているのです。
カラーというものはロゴ同様、企業のイメージを彷彿するとても大切なブランディング要素のひとつ。
それを替えてまでも、その国の指向へと寄せる姿勢に僕は敬服した次第にございます。
敬服だなんて大袈裟に聞こえるかも知れませんが、仮に僕が他国へ展開するとしても、そのイメージは絶対死守すると思うのです。
ブランドイメージを死守したところで、利益を生まないのでは企業としては大失敗なワケで。
結局のところ、何が言いたいかというと…世界に共通するデザインは存在しないのかも知れないという話。
僕らにとってスタバは綠と茶だし、モスは綠だし、それが当たり前で、イメージと異なる色であればそれは違和感でしかない。
でも台湾人にとってはそれが当たり前なわけで、逆に日本でスタバを見たら違和感を感じるわけですよね。
どちらがデザイン的に優劣かなど、多数決で決められるものではなく、あくまで個人的な主観のみが判断基準。
むしろ国境を跨ぐまでもなく、国内でももちろんそれは見受けられる。
デザインとはあてがうものではなく、共感を得るもの。
それが対一個人なのか、不特定な大衆なのか、人なのか企業なのか、ターゲットは様々。
誰のためのデザインなのか、改めて思い知らされた台湾旅行記なのでした。
仮に僕が世界で仕事をさせて頂く機会があった場合どうするのだろうと、想い(願い?笑)を馳せてみたわけですが…たぶん僕は迎合できない。
それはあくまで特定のターゲットあってのデザインであると自負しているし、それこそが僕のポテンシャルであり期待なのだと思っているから。
しかしながら、寄せるという作業はとても大切であるし、伝える手段としてのデザインであるべき。
「郷に入っては郷に従え」ならぬ、「郷に入ったら“そこそこ”郷に従う」という程度の人間です(笑)
なお、台湾旅行記事体はInstagramでお楽しみください。
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