2022.03.22
地盤調査〜改良|日誌#9
新築工事の場合、着工の前に必ず地盤調査を行います。どんなに耐震性能の高い家を建てたとしても、それを支える地盤が弱ければ、その上に建つ家が揺れたり歪んだり、液状化してしまう可能性がございます。そのため、家を建てる前に地盤調査を行い、必要に応じて改良を行います。地盤改良は必要無いに越したことはありませんので、もし強固な地盤と判断された場合は、そのまま基礎工事へ移行いたします。
今回は、結果的に地盤改良が必要という判断となってしまったため、調査から改良までの流れをご紹介いたします。
まずは地盤調査から。写真は別の現場となりますが、このような機械で建物の四隅と中央の計5カ所の強度を調査いたします。
購入した敷地は、山の谷地に位置していて地下水が豊富な土地でした。また、解体による表層部の乱れがあり地盤改良は避けられない状況に。水路や田畑に囲まれているため嫌な予感はしていましたが、いざ必要となると少々がっかり。
長さ3m (φ200)、計48本のコンクリート杭が施工されました。これだけの本数が地盤に埋まっていると考えると、さすがに安心感があります。何十年もそこへ住まうことを考えると、お金以上に安全第一を優先せざるを得ません。
勿論、地盤調査の結果、強固な地盤と判断されればこれらの工事は不要となり、費用もかからずに済みます。工法や規模にもよりますが、改良の費用は30〜100万円が相場といったところでしょうか。若しくはそれ以上かかる場合もございますので、あくまで目安として。
大きい金額である故、工事の途中で費用を捻出することは大変なことです。これからご計画の方は事前に予算の確保をお勧めいたします。
ヒロ 拝