2022.04.08
建て方|日誌#12
今回は、建て方の準備と当日の様子をご紹介いたします。いつもより写真を多めにしておりますので、初めての方も作業工程を把握いただけますと幸いです。
それでは、まずは土台敷きから。
事前にナンバリングされた土台を順番に据え付け、基礎と緊結していきます。
土台の上に床板が張られ床の下地が出来上がりました。プレカット材も搬入され、木工事は準備万端。
足場が設置され、現場は嵐の前の静けさのような、穏やかなひととき。
そして、いよいよ建て方当日。前後一週間天候に恵まれ、晴天の中、当日を迎えることができました。総勢8名、安全第一でお願いします。
事前に土台敷きを完了しているため、当日は柱立てから。柱の下半分が黒いのは、シロアリ対策の防蟻処理材。
この日限りのクレーン車は、毎回ワクワクしてしまいます。
外周部の土台まわりの気密もしっかりと施工。
柱を立て終えると、次は梁。こちらはリビングとなるところ。視線の先には山が一望できます。壁ができて景色を切り取った時、その眺めが待ち遠しいです。
梁が組まれると構造体としてもしっかりしてきます。平屋建てのため、梁が完了すれば次は小屋組。
軽々と作業しているようだけれど、素人が実際登ってみるとそうもいきません。足場とは違って、想像以上に高く感じるものです。常に平均台を渡っているような状況にも関わらず、その場で道具を使いこなす姿はまさに職人業。
垂木が掛けられ、野地板を施工。ほぼ全ての材料がプレカット加工され、その精度はmm単位。加工技術にも感心してしまいます。
ご覧の通り、どこもかしこも木、木、木!COMODOの住まいは、全棟日光杉を使用しております。
屋根下地が組み上がってきました。6寸勾配もあるため、屋根に登るだけでも一苦労かと。
自然豊かで広大なロケーションに馴染むよう、水平ラインを意識して設計いたしました。屋根の帽子を被ったような重心を抑えたフォルム。存在感がありながらも、内包されるような外観が表現できたのではないかと思います。
終始晴天の中、無事に上棟を迎えることができました。大工さんはじめ、関係者方々、本当にお疲れ様でした。竣工までどうぞよろしくお願いします。
そして僕は、張り詰めていた緊張の糸が少し解けました。さてさて、上棟を迎えたというのに図面は未完成。図面描きに勤しみます。
ヒロ 拝