2023.07.12
カモンヌマイハウス
また一ヶ月ほど更新が空いてしまいました。。。
さて本日ご紹介いたしますのは「カモンヌマイハウス」と題した住まいとなります。
友人知人を招いて食事会をしたいなどの要望からこのネーミング。
住まい手さんからも得られた大らかさを足掛かりに設計はスタート。
こじんまりとした空間構成は今回あえて外し、全ての空間がひとつであるように、しかし気分によって変わる居場所が点在することは変わらず。
街ど真ん中でありながらも質素に、しかし存在主張はしっかりと緑と共に。
南面の上部から、普段の生活ではあまり馴染みない感覚の採光が、やさしく日常を包み込んでくれることを期待します。
立地は旗竿地で宇都宮市内のど真ん中に位置し、周囲は住宅に囲まれ南面に関しては3階建住宅が建ち、日射取得がなかなかに厳しい条件となっております。
しかしながら、北面は小さな公園と東側には細い路地と駐車場がありますので、そちらへの抜け感を期待しつつも、幹線道路から丸見られになる恐れを考慮しつつ、開口を熟考いたしました。
土地のヴォリュームは余裕がありましたので、車の切り返しを考慮した余白。
先述より東面が主な開放エリアとなっており、建物を一部切り取りそこにデッキを設け、町との境界と光だまりを期待して。
外観はシンプルな切妻屋根にアプローチと車庫を兼ねた平たい屋根をドッキング。
旗竿の歩道から覗いた際に軽やかに見えることでしょう。
ちなみに太陽光の設置を前提としており、ただ載せただけのそれは美しくないため、機能を持った屋根形状へと変わるかもしれませんし、採光の在り方も検討中です。
内部はLDKが弊社としては大空間。全面を吹き抜けとしとても大らかな構成としました。
老後の将来性を踏まえ、基本的に1階で完結するよう主寝室も1階とし、2階は収納と子供室のみ。
リビングのピット化(一段下げる)やキッチンの仕切り方など、ただただ広いだけの空間ではなく、壁ではない境界を用いて居場所を区切る手法を取りました。
リビングのピット、小さな畳間、キッチンのプチ要塞化、お庭へ繋がるデッキはリビングとダイニングの両方を接続しそれぞれの領域を確保するなど、その日の気分を受け止めてくれる居場所を散りばめました。
南面における掃き出し窓からの採光はまるで望めないため、天窓もしくはハイサイドライトでの光となりますが、その陰影はまるで教会のような、包まれる印象となることを期待しております。
着工は秋頃を予定しておりますので、お披露目は春頃となりましょうか。
性能表示(予定)
基礎|ポリスチレンフォーム断熱材2種 t60
壁 |高性能グラスウール/105mm/16kg/㎡
屋根|セルローズファイバー /250mm/25kg/㎡
開口|LIXILハイブリッド窓TW(一部木製造作)
UA値|0.38W/㎡・K (5地域 / 等級4)
空調|床下エアコン×ルームエアコン(壁掛型)
換気|第3種
飯田拝
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