2019.02.14
新作|サザエさんリフォームするの巻
「サザエさんリフォームするの巻」
久々な大型リノベ物件となります。
築40年程度の住宅を、なるべく柱を残しつつ、思い出までリノベしないリノベ。
先代の思いが詰まった住宅をそっくりキレイにするのではなく、敬意を払いつつ、現代のライフスタイルに合わせます。
断熱・耐震強化はもちろんのこと、間取りもそっくり作り替えますが、どこはかとなく“面影”を残すことが、リノベには大切だと思うのです。
最近リノベの問い合わせも増えてきておりますから、“なにかしら”がお伝えできればなと思います。
タイトルにある様に、サザエさん一家のごとく3世代が住まう家。
プライバシーを確保しつつ、家族の時間を分離・共有の境界が課題です。
現状は二間続きの和室、そこに付け合わせで茶の間、寒くて薄暗い北面には水廻りと、昔ながらの典型的な間取り。
来客対応や冠婚葬祭がメインで作られた住まいは、どうしても現代のライフスタイルにはそぐわないことでしょう。
過去は来客のための住まい、現代は住まい手中心と、時代は変わりました。
時間が築き上げてくれた経年美化や面影を尊重しつつ、この先の生活へと迎合させていきます。
断熱材はすべて強化しサッシは全交換で省エネ性強化、耐震強化で安心な住まい、そこに僕のデザインを加味し、リノベにしか出せない“味”のある住まいへと変貌を遂げることでしょう。
既存の時代を感じ、インパクトある「青瓦」はそのまま。
南面の開きすぎたサッシは閉じ方向に。
増築部分は思い切って減築します。
外壁はいつもの杉板張りで白で塗装。
だいぶ間取りはいじっていますが、柱はほとんど抜いていません。
これもまた腕の見せ所といったところでしょうか(笑)
暮らしの見学会 -現代版ハイジの家-
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