2019.07.07
再|竣工撮影
「ロールキャベツの家」
お引き渡しから10ヶ月程度経過したロールキャベツの家。
生活が落ち着き、庭木が地に根ざし、建築も風土に馴染み始めた頃かと思います。
このような建築に明確な“竣工”と呼べるタイミングはございません。
僕らにとっての設計は10年20年30年といった長いスパンで物事を捉えます。
それは建築物として耐久性の永劫はもちろんのこと、生活面や庭木の成熟など多岐に渡る視野でデザインが展開されております。
ですから出来たてよりも、時を経て設計当時のイメージに近づいてくると微笑んでしまうわけです。
というわけで、点検も含めて再度撮影をして参りました。
このお住まいももちろん工事完了時よりも格段に良い感じに成熟しておりました。
以前に公開していた写真は竣工直後ですから、こうして定期的に更新することが真の設計意図が伝わることと思います。
5種類の梅の木が特徴的な作庭。
立派な梅の実がなってくれたそう。
築浅とは思えないほどに土着的な建築へと昇華できたと思います。
下草のハーブはとんでもないペースで勢力を拡大!!笑
これが特別な状態ではなく、普段からこの生活なのですから、住まい手の鏡(笑)
空間が勿体なくて散らかせないとは奥様談。
明るいところと暗いところのメリハリ大事。を伝える写真。
ダイニングキッチン延長のリビングなのかその逆なのか。
大切なのはひとつの空間が居場所たるか否かかと思います。
写真の補正でも顕著なのですが、“影”の操作を覚えると空間の奥行きが深まります。
特別な空間だけれど、日常の空間。
障子一枚隔てるだけで空間のキャラクターが変わるから建築は面白い。
ISOをオート設定のままにしてしまってノイズが…
弊社のモデルハウス以上にモデルハウス!!笑
サッシの枠はヒノキ。
換気をしっかり行ってくれているので、特に支障は見受けられませんでした。
安眠が約束されていそうな寝室。
玉砂利洗い出しの玄関。
床は日々の掃除を配慮してコルク仕上げ。
仏様にも安らぎを。
サイドのサッシから柔らかな光が差し込みます。
ご夫婦の趣味全開な釣り道具達。
ロット立てはご要望によりオリジナルを製作させて頂きました。
まるでカンガルーポケットのような郵便受け。
COMODOスタッフ|ヒロのお手製。
住まい手さんが真鍮好きすぎてルイスポールセンの照明をも改造。
ご希望により雨樋レス。
雨をも楽しむ所作、無くすこともデザインのひとつ。
かわいらしいトイレ廻り。
裏にはこんな土間スペースもあるのです。
キッチンの勝手口と連動しています。
家事中にふと外を望めるキッチンは奥様の特権。
この為の開口と言っても過言ではない設計です。
キッチンが心地良い住まいは全体にも心地よさが行き届くように思います。
写真で建築の持つ空気感を伝えるのはとても困難ではございますが…何か少しでもお伝えできたなら幸いです。
そんな空気感を体感できる機会が来週ございますので、お時間ございましたら是非に。
「ともだちのいえ」暮らしの見学会
- 開催日:2019.07.13(土)-14(日)
- 時間 :10:00-17:00
- 場所 :栃木県宇都宮市西原町
「COMODOの住まいづくり」設計相談会 開催日:2019.07.27(土)-28(日) 時間 :10:00-17:00 場所 :栃木県宇都宮市上桑島町1465-41(COMODO事務所)