新築
ホットスープハウス
付かず離れずの関係性
今作のタイトルにある「ホットスープハウス」の意味ですが、親との距離感はスープの冷めない距離感がちょうど良いと古来から申します。親世帯の土地に別棟として子世帯の新築となる故、そんな距離感であると思い命名しました。ヒアリングの中にも奥様から“程よい距離感”という要望が垣間見えたため、設計の糸口はそこからスタート。間取りをL型に配し、庭を囲うようにレイアウト。僕の設計では基本的に庭を中心に開口を設けるため、その開口が親世帯に触れないように配慮しています。とはいえそれも露骨ですから、玄関は親世帯側に、通り土間として子世帯の庭へ通ずるようにしました。多世帯の場合、せめて玄関だけはある程度の近しい距離感の方がうまくいくように思います。その塩梅を通り土間に託したのが今作の間取りとなります。
建築地 | 栃木県芳賀郡 |
構造 | 木造平屋建 |
施工期間 | 2020.05〜2020.11 |
敷地面積 | 414.19㎡(125.1坪) |
延床面積 | 92.26㎡(27.9坪) |
家族構成 | 夫婦+子×2 |