新築
個々の家
性能の見える化
ご夫婦とお子様×2の4人家族の住まいとなります。お話を伺っている際、家族仲はもちろん良いのですが、どことなくお子様含め個人が確立されているような、そんな印象を受けたところを設計の基軸に用いました。土地は45坪と普段より控えめで、さらに異形の5角形と難易度高め。ロケーションは申し分ないのですが、日照条件が厳しく、その点をどうクリアするか。また散歩コースにもなっているため、奥行きのない土地と建物の間合いとでも申しましょうか、距離感の取り方にも一工夫が必要となりました。結果として上から見ると凸型で、その張り出しによって各部屋における日照の取り込みを確保した事がカタチとして表れています。天窓を用いてしまえば簡単なのですが、内部空間において基本的には天井面よりも壁面からの採光の方が、より自然なのではないかなと感じる次第です。駐車スペースを兼務する縁側繋がりの庭による町との対話。沿道を歩く人の視線をあえて少し高めの腰窓によって室内に持ち込まないなど、住まい手さんのプライバシーと他人から見た景色としての存在感を両立出来たのではないかと自負しております。また今作は、現段階でCOMODOが考える理想の性能を住まい手さんの協力のもと、探求する機会を頂きました。過度な数値合戦とは一線を画し、デザインをスポイルすることなく、この地域に適した数値にのみ頼らない居心地の性能を作り上げることが出来たと自負しております。
建築地 | 栃木県宇都宮市 |
構造 | 木造2階建 |
施工期間 | 2021.02〜2021.08 |
敷地面積 | 150.38㎡(45.6坪) |
延床面積 | 93.10㎡(28.2坪) |
家族構成 | 夫婦+子×2 |